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脳内に咲きまくる前のcyborg 009種(ネタ/妄想/日記)置き場。
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かなり濃くストーリーラインを書いたパラレル妄想・・。
こちら、ちゃんと文章にしたいと思って書かれたことアリアリなんですが、プロットで満足してしまって1年ほど放置しておりました。

溜まったファイルの整理中なので、こういうのをサクサク消去してHDの容量を軽くしたいと思ってまして。(容量は微妙にしか変わらないのですが、その微妙さが愛おしい・・・)

プロットばっかり書き溜めていても、結局お話にしたてないと意味がない。
そういうわけです。

パラレルはけっこうパワーがないと大変だってことがわかりました。
こちらのプロットは、”連載もの”とロングが終わらない限り、手を出せない代物かと・・・。その日がくるまで晒しておきます。

☆このプロットを書いて満足!した私なので、そんな日がくるのか、お約束はできません。

まー、それならちょっと!プロット読んで一応は一緒に満足しておくわーって方のみお楽しみください。


注意1)プロットなんて載せんーって方はlet'sすっ飛ばしでお願いいたします。
注意2)ジョーだけサイボーグではありません。
注意3)原作の未来都市をからめてます。
注意4)プロットです。私はこうやってプロットを書きます。箇条書きとシーン切り取り(台詞のみ)とか、ごちゃまぜで・・・ちゃんとした文章になってないこもあります。
注意5)こちらの世界ではサイボーグ化が医療関係でかなり発展しています。
注意6)バラレルです。・・・長いです。


・・・プロット中なので、こここうすれば?などちょっと嬉しかったりします。

あ・・タイトルないです。




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ーあらすじー

街はずれにある、洋館は格安で部屋を貸し出していた。
madサイエンティストが大家でなかなか人がいつかない・・。と言うのは、建前で、・・・そこには小さくて大きな問題があった。


大家(サイエンティスト)以外の住人は全員サイボーグ!
そう、ここはサイボーグ専用(にしていたわけじゃないが結果そうなってしまった)の屋敷(レンタルルーム)。


(ここの世界はサイボーグ化がかなり浸透している(医療として)が、全身完全な改造はまだまだ危険性も高く、希少価値。なのでギルモア邸の住人は世界規模で有名なサイボーグだったりする)



そんな屋敷に(人間の)赤ん坊がやってくる。
赤ん坊の名前は島村ジョー。

母親自身に身よりがなく、産後の肥立ちが悪くなって、父の手にゆだねられたが、彼は伝説の史上最強のサイボーグとして日々戦場をかけめぐっているため赤ん坊の世話どころではない。上に、彼は息子にまったく興味をしめさなかった。そのために、あっちこっちにたらい回しにされた結果この屋敷にやってきた。

どこかの施設に預けてしまうよりも、せめて”父’の情報などが入り、関わっている人物が住むここの方が良いとの考えで、赤ん坊島村ジョーは、ここギルモア邸で”普通”に育てられることになった。




ー登場人物ー

ジョー/フランソワーズの部屋で育てられている赤ん坊。イワンにいじめられるも、ナチュラルにそれらをかわし、将来大物と期待されている。
フランソワーズにおっぱいをねだるとき、うーって唇を突き出すように尖らせる仕草で、全員めろんめろんにさせるため、将来はキス魔の可能性を心配されている。

フランソワーズ/管理人さん。(piyopiyoと書かれたエプロンを絶対にきていて、ギルモア邸の玄関前をいつも帚ではわいている)
夢は名門校・月見里(やまなし)学院(笑)にジョーを入れて、あの制服を着せること今からジョーの結婚式に出席する日のことを考えている。
ジョーのお嫁さんと一緒に買い物に行く日を楽しみにしていたり。


イワン・ウィスキ− /ジョーにライバル心燃やす天才ベイビー(フランソワーズを取られたから)

ジェット・リンク/暴走族のヘッドなんてやってるが、人情の熱い男。ジョーの世話をするのが好き。でっかいバイク屋で働いている。レースなんかにも出る。

アルベルト/ギルモア邸のルールブック。音大生のための塾を開いている。ヒルダと言うヤマホ音楽教室のエレクトーン教師に片思い中。

ジェロニモ/屋敷の大工さん係。近くの街で臨時保育士をしている。

張大人/台所係(中華しか作れない)。イタリア料理学校に通っている。

グレート/酒飲み(ずっと飲んでる)実は超売れっ子小説家。役者になりたかったらしいが縁起の才能より文才があったらしい。

ピュンマ/夕食の買い出し(漁業?)係 常に海に潜っている。噂では最近彼女(ホオジロザメ)ができたらしい。近くの海でサーフィンのインストラクターをしている。

ギルモア/ギルモア邸の家主。マッド・サイエンティストとしてご近所から恐れられているが、イメージが勝手に暴走しているだけのこと。地球環境のエコに積極的に参加して、地球に優しいロボットやサイボーグを開発中。



プラスとマイナス/電気係の双子。邸内で一番戦場に赴いている、売れっ子サイボーグ。クールに生きている。邸内のことは我関せずで滅多にいない。

十三(じゅうそう)番(ばん)/おっとりした無口な子。海の中にもう1人の自分(巨大ロボット)を隠している。特撮関係の大道具。たまに出演の依頼がきて、もう1人の自分が出勤する。





ー流れー


1)ジョーがやってきた!
☆泣き虫な、私のジョー


2)ママ・フランソワーズ
☆おっぱいを吸いたがる仕草で邸内のアイドルになる。


フランソワーズの口癖「小さな私のジョー」「私のジョー」
「私の大好きなジョー」「私の王子様」同じ事をイワンにも言ってる。

けれど、「ぼくのフランソワーズなのよね?」とはイワンには尋ねなかった。

3)イワンvsジョー
☆イワンの敗北

4)ジョーをサイボーグ化する、しない?
☆フランソワーズは断固反対。ジョーが成人(18歳)になってから本人に決めさせることに。


ジョーは女の子のような子ども。
なんでも”フランソワーズ”と一緒がいいらしくカチューシャを付けたがった。
ドラマの結婚式シーンに感動したらしく、ヒーローごっこよりも結婚式ごっこ好み、ふらんそあーのおよめさん(はーと)になりたがった。



5)ジョーのおじさん・ボグート
☆ジョーの父スカールの義弟(サイボーグのパーツをシェアしている)ボグートがジョーを引き取りに来る。
けれど、サイボーグたちのアンダーグランドの活躍でジョーを死守。
今回は引き下がったボグート。

6)ジョー6さい。入学式
☆色々あったけれど、無事に小学校入学。

まわりの男の子の影響で、可愛い女の子っぽいところが消えて行く。
ちょっとだけギルモア住人は寂しい気持ち。
でも、泣き虫はかわらず、いつもフランソワーズか十三の元に走っていく。


7)僕はサイボーグじゃない?!
☆小学校5学年になってサイボーグ化(躯の1部分でも)されている子とクラスが分けられて、自分はノー改造の方にクラス分けされてショックだった。

8)僕もサイボーグになりたい!
☆はじめてフランソワーズと大げんか、いつもは大泣きするのに、なぜか家出!

ギルモア邸の住人は泣き虫が立派になったと喜ぶ。


9)僕もサイボーグになりたい!2(十三の死)
☆家出したジョーを見つける十三、2人で色んな話をする。
サイボーグについて、ちょっと勉強する。


居場所がフランソワーズに見つかって怒られるのが怖くて逃げるように走り出したジョー。
道路に飛び出してトラック(かなりでかい建築用関係)にひかれそうになったジョーを護って死ぬ。サイボーグでも死ぬ事にショックを受ける。

まあ、この辺他にも家出の原因有りつつ、父からの初めての手紙/改造したらお前は息子じゃない。



今まで放っておいてなんじゃそりゃー!!で、十三の死と一緒に余計にひねくれる。
フランソワーズにサイボーグ化を反対されたこともきっかけの1つ。




10)中学入学。
☆グレ始める。ぼくとは言わず、俺と言い始める。

成績は優秀(ギルモアに直接指導されている上にIQが高かった)だけれど、ジェットの族に入り、無免許でバイク登校したり。
フランソワーズとケンカの毎日。

そんな中でもときおり、お願い事をするときや甘えるときは、「ぼくのフランソワーズなのよね?」と訊かれていたことばを逆手にとって、「僕のフランソワーズなんだろ?それくらいしてくれよ!」と言ったりもしていた。
「わたしの可愛いジョーをそんな風に育てた覚えはないわ!」と返したりもした。



けれど、それもなくなってくる。

子ども扱いすんな!子どもでしょ!!の毎日。
十三の死をきっかけに2人の関係が変わって来る。


成長していく自分。
いつまでも容姿変わらないフランソワーズに、ジョーは彼女が”全身”改造型サイボーグであることを知る。

無邪気にフランソワーズに甘えられなくなって、どういう風にフランソワーズに接すれば良いのだんだんかわからなくなる。

思春期の始まり。部屋もずっとフランソワーズと同じ部屋だったために、前までフランソワーズの着替えを見ても、見られても恥ずかしくなかったのに、そういうことを意識しだした、ジョー。
フランソワーズは”兄”がいたので全然へっちゃら。だけどジョーはそうもいかない。さすがにそろそろ部屋を分けようかと思っていたときにジョー、家出。


☆ギルモア邸を飛び出して、コズミおじさんの家にやっかいになる。
ぼくと言っていたジョーが俺と言うのに耳慣れ始めた。

中学2年の夏休み明けからはコズミおじさんの家で生活を始めるジョー。
離れていても、個人個人、ギルモア邸住人とはコンタクトをとって楽しい時間を過ごしていたジョーだけれど、フランソワーズにだけは、連絡をとらない。


離れて暮らすことでフランソワーズを母として見る目が違う視点に変わって来る。
コズミおじさんへの礼と、ジョーの身の周りの物などを心配してコズミの家にやってくるフランソワーズ。けれど、ジョーはフランソワーズがやってくる時間を避ける。
おじさんに注意されてしぶしぶ逢う感じ。


毎日一緒にいないジョーの少年から青年に変わっていく姿に、フランソワーズは寂しくてたまらない。

ジョーが人並みに成長して結婚して、子どもが生まれて。と、彼が赤ん坊だったときのころの夢が現実的に感じ始めたころから、ジョーに対して母の視線で見守れなくなって来ている自分にショックを受ける。


ジョーが女の子にいちゃいちゃされている所を、何度か目撃してショックを受けた自分にショックを受けるフランソワーズ。

ジェットがジョーが女の子にモテまくってる事を邸内で言う。おっぱいをねだる仕草をみんな思い出して、大受けする。キス魔かどうか探って来い!とか、もう”初体験”はすませたかとか色々話題になり、みんな彼の成長を喜ぶ中、フランソワーズは一番ジョーの成長を喜んでいるべきなのに、それができないでいた。





15)フランソワーズ

☆フランソワーズの過去
フランソワーズが危険な全身サイボーグ化したのは、家族旅行で遭遇した飛行機事故(ジェット、アルベルト、ジェロニモがその事故にかけつける)。兄ジャン(その事故の生存者は2人だけ)と助かったのだけれど、事故のショックと妹の目と耳に酷い怪我を目の当たりにして兄は記憶喪失になる。
フランソワーズは怪我の酷さから部分サイボーグ化は無理となり、全身改造になった。

それを機に兄とは別離。


なりたくて、サイボーグになったんじゃなかった。
全身改造をした誰もが、医療的問題ではなく不遇に見舞われての改造だった。





だから、健康体のジョーにはそのままで居て欲しい。
幸せな人生を歩んで欲しいと願う。

年をとらない自分と、成長していくジョーに、フランソワーズは言葉にできない哀しさを覚える。




☆フランソワーズの夢だった高校に合格/春から寮生活になる。



18)中学卒業式

☆ジョーはわざと、フランソワーズが見ていることを知って、目の前で後輩の学校のアイドルと言われた可愛い女の子にキスする。
卒業式にコズミ、ギルモアと出席していたフランソワーズは目撃してしまう。ショックをなんとか押さえてその日を終える。けれど夜は涙が止まらなかった。


フランソワーズ、意識してジョーを”子ども”扱いしまくる。寮に入る準備に構うフランソワーズをうっとうしく思うジョー。周りから”母”として見られなくなったフランソワーズの容姿が気に入らない。

それよりも、フランソワーズが自分の母親の顔で、接するのが腹立たしい。


矛盾した気持ちにイライラが募る。


偶然に小学校のころの同級生(彼もその後ひねくれ道へと走っていた)と会い、久しぶりにあった”ジョーの母親”が年をとっていないことを見て、血のつながってない他人であることを知ると、”もしかして”と確認され、しかも”やったりした?全身改良型サイボーグならあっちもそれ相応に具合よく改造されてんだろ?”と言われたことをきっかけ(もちろんその子はジョーにぶんなぐられる「フランソワーズをそんな目で見るな!考えるな!」と、怒った。)に、ジョーは溜まりに溜まっていた思いをフランソワーズにぶつけた。


「俺の母親じゃないのに、母親面すんなよっ!お前は他人だろっ!!お前は俺と無関係のサイボーグだろっっ!もうサイボーグなんかとは関わりたくないんだよっ!」

など、酷いことをいっぱい言う。

大好きだったのに。
大好きな大好きなフランソワーズに、言った言葉に、自分が傷ついていくジョー。



すでに身長はフランソワーズと並ぶほどに成長していた。

言いたい事を好き勝手に罵り、フランソワーズに詰め寄っていったジョーに壁まで追いつめられたフランソワーズ。
瞳にうかびあがってくる涙を必死になって我慢するが、とうとう涙がこぼれ落ちた。
その涙を見たジョーは、改めてフランソワーズを見て17歳のままの彼女と、15歳になった自分と、男と女であることを意識する。


自分のこころの奥底に触れてはいけないと避けていた感情に触れた。



壁においつめたフランソワーズにキスをする。
抵抗するフランソワーズを押さえ込み、キスを続ける。



泣きながら、少しずつ抵抗しなくなっていくフランソワーズ。





=ジョーの気持ち=

出会ったときから。
赤ん坊だったときにフランソワーズに初めて、抱かれたときから、自分(ジョー)はフランソワーズが好きだった。
母親としてなのかとかそうでなく”フランソワーズ”である彼女が好きだった。

サイボーグになりたい。
フランソワーズと一緒(おなじ)でありたい。

「ぼくのフランソワーズ」と一緒がいい。





=フランソワーズの気持ち=

初めてジョーを腕に抱いたときから、特別だった。
何がそんなに特別なのか、よくわからなかったけれど、ずっとぞばに居ると”直感”で感じた。そんな不思議な感覚なんて気にしていなかったけれど。

キスをされて、初めて気づいた。



ジョーが好き。人として、男として、ジョーが好きだったんだ。
彼の成長をずっと待っていた。彼が自分を好きになってくれると、願っていた。


だから、邸を出て行ったときショックだった。
他の女の子にモテていると知って哀しかった。卒業式で後輩にキスしたジョーにショックで、ヤキモチを焼いた。
悔しくて、哀しくて。だからそんな感情をひたかくすために”一生懸命”に母親をしていた。








☆抵抗がなくなったフランソワーズとジョーのキスは、唇をおしつけていただけのキスではなくなってしまっていた。







20)高校生活

☆キスした日以来、フランソワーズには会っていない。

夏休み前、フランソワーズに特務が言い渡されて、戦場へ赴くことになる。
見送りにいかなかった、ジョー。


フランソワーズがいないことをいいことに、ギルモアにサイボーグ化の話しをちらりとする。
高校をちゃんと卒御して大学を出てからの話し!と笑われて終わり。


フランソワーズは夏休みが終わる頃に返って来た。けれど、精神不安定。どうやら戦場で能力以上の働きを求められて、オーバーヒートしてしまい、帰ってきたと言うよりも帰らされたということだった。そこで初めてフランソワーズの特化された能力を知ったジョー。

今回、フランソワーズにとって初めての戦場だった。ギルモアを含めてみんな戦闘用に特化されたサイボーグでありながら反戦運動を続ける、サイボーグを戦争に利用することを反対するグループ代表だったのだ。
今回は広がって歯止めがかからずにじわじわと広がっていく戦いの根本的理由を掴むため、フランソワーズがその任務を言い渡された。だから戦場で実践に戦った訳ではない。


(実はジョーの父はサイボーグの力を選ばれた人間と考え、戦うことを”最良”とする意見のサイボーグだった。ジョーを引き取らなかった理由は生まれたときの彼のサイボーグ化適合率が低かったからである。(実は母が医者に頼んで偽のデーターにしてもらった、本当は適合率すごい)

サイボーグ化に適応しない者に意味のないサイボーグ化はしない=適応身体能力を持たない者に興味ない。で、ジョーを放っておいた。

戦いを長引かせ、広げているのは・・黒幕はジョーの父だった。



ジョーは、フランソワーズを見舞うことができないでいた。
遠くから、そっと彼女の様子をうかがう事と、ギルモア邸のみんなからの報告を聞くばかり。ときおり、花を宛先人不明でフランソワーズ宛に送り続ける日々。




24)フランソワーズのお見合い
☆今回のことで、二度とフランソワーズは任務に着かせないと決めたギルモアは、フランソワーズを護るために、サイボーグ(やっぱり陰ながら差別はあるのでそれらから、こころ痛めた人たちを護る’)のための都市開発を進める、未来都市への移住そして、その都市開発の総指揮をとっているエッカーマン博士の息子(半改造化されている)カールとの結婚を持ち出して来た。

カールはすでに(全身改造化されているサイボーグとしての)ランソワーズを知っている。


キスして以来会っていない、ジョー。どうしていいのかわからなくなって、相談した相手はイワン(笑)
イワンは姿は赤ん坊だけれど、ジョーにとっては幼なじみと言うか兄弟のような間柄で、邸を出てからもずっとイワンの能力のおかげでコンタクトは取り続けていた。


お見合いに出席したフランソワーズ、カールの返事はすでに「yes」だったのであとはフランソワーズ次第。



28)冬休み

☆9コズミおじさんが海外の大学に客員教授として招かれて2、3年はそっちで暮らすことになったので、ジョーは再びギルモア邸に帰ることに。
彼も16歳、あと半年もすればフランソワーズと同じ年になる。
前まではずっとフランソワーズと同じ部屋(小学校の間中)だったけれど、今回はそうもいかないので、新しくジョーのための部屋が用意された。(プラスとマイナスが出て行った空き部屋)十三の部屋整理されて客間になっていた。

帰って来たジョーにたいして、フランソワーズはごく普通の態度で、今までと変わりないフランソワーズとして接した。
それにたいして面食らい、1人だけ焦ってどぎまぎして、彼女を避け続けていたことに腹が立ち、ジョーはつっけんどんな態度でフランソワーズに接する。

そんな小さなんケンカばかりを賑やかに繰り返す2人を見守り、ギルモア邸住人は楽しい日々を過ごす。




33)超えて。
☆元旦のお参りに神社へむかった住人たち。
絶対に込んでるから行きたくないと言うジョーを引っ張り出すが予想通りにみんなはぐれてしまう。
夜のイワンを1人にできないと言ったフランソワーズ。みんなより早く邸に帰って来たジョー。


2人きりになることなど、キス以来なかった2人。それも1年も前の話し。

「未来都市へ行くわ」とジョーにつげる。昼ご飯におせちをつつきながら。

ギルモア邸に住むみんなはアンダーグラウンドで、反戦運動、ジョーの父と戦っているけれど、自分は全くの役立たず。それなら、せめて自分をもっと活かせる場所に、前進改造されたサイボーグとして役立つ場所にいくべきだと結論を出す。

未来都市へ行く=カール・エッカーマンと結婚するということ。

「ジョーはこんなに大きくなって、立派なんですもの。もうお母さん役は卒業。一緒にギルモア邸も卒業するわ」と言って笑ったフランソワーズ。お母さん役を辞めると言ったことをジョーは再確認して、フランソワーズを襲う(笑)結婚を引き止めるためにも。口にできないでいた気持ちをこれではっきりとわかってもらえると行動にでる。


素直に襲われる、フランソワーズ(結婚前の最後の思い出作り_笑)


(場所はフランソワーズの部屋にしておく。)

☆ベッドの上で、小さい頃のジョーの話をいっぱいする。

「ぼくのふあんそあーって、”らりるれろ”が上手くいえなかったのよね」
「・・うるさいなあ」


ジョーの小さい頃の服や、いまだに彼の勉強机などがフランソワーズの部屋にあり、小さい頃はこんなだった、あんなだったと言うフランソワーズに、ジョーは自分がちゃんと”男”として今フランソワーズを抱いたことを、主張するが、やっぱり”育て”の親のフランソワーズには敵わないこと多し。口では勝てないので2回戦に入る?


「可愛かったの、ふあんそあー、ふあんそあって、私のスカートの中に入って隠れてるつもりになったり!」
「・・・・・・・」
「ぼくのフランソワーズなのよね?って訊いたら・・」
「実際、本当にさっきぼくのフランソワーズ・・・に”なった”ね」
「!」
「俺が女にしたし・・まさしく”ぼくのふらんあの!”だよ、うん」
「っ////ばかっ!」


3(4)回戦?にはいろうとしたときに、邸のみんなが帰って来て慌てる2人。



元旦(その日)の夜。
ギルモア博士に「カールと結婚します」と告げた。




ジョー、偶然にもトイレから出ようとして訊いてしまう。

しょおおおおおっく!
なんで?セックスしたのに?俺のこと好きだからじゃないの?諦めてくれるんじゃなかったの!?と大パニック。







40)未来都市
☆そのままフランソワーズと話しをする間もなく、冬休みは過ぎて寮に戻ったジョー。勉強に集中できない日々。面会に来る住人たちは薄々ジョーとフランソワーズの”関係”に気づき始めていた。

けれども、結婚の準備が着々と進み、カールとのデートを重ねるフランソワーズの気持ちなど誰も解らない。

☆未来都市へ行けば、サイボーグ化していないジョーはフランソワーズに逢えるチャンスは二度と来ないと教えられる。



41)アルベルトとヒルダ
☆長い片思いを成功させて最近つき合い始めたアルベルトとヤマホ・エレクトーン教師のヒルダのデート中に遭遇したジョーは遠慮なくデートに参加(笑)

ヒルダは改造されていない人。
アルベルトは好きだけど、やっぱり(全身改造)サイボーグであることがネックになったと素直にジョーに告げた。
自分は老いて死んで行くのに、彼は若いままだなんて女にとっては失礼な事よ!と怒ってみせる。けれど、本当に”愛してる”って思ったときに彼がサイボーグとか関係ないって思えるようになったことを言う(アルさまかなりこっぱずかしい思いにさせる)。

私は老いて死ぬけれど、また生まれ変わって彼を愛してあげるの!と言う。同じサイボーグとなって生きて行く事も素敵だけれど、彼ができないことを私がしてあげることの方が素敵だと思う。


「老いて、死んで、土に帰って・・・自然のままに生きて行った私をみていて、愛して、護って。それが彼の望みってわかったから」




44)告白
☆ジョー告白する。けれどフランソワーズに振られる。


「ぼくのふあんそあ(お母さん)、は、もう・・いらないでしょう?お母さんじゃなくなったし、・・・ね?」
「母親と寝るかよっ!!
「・・・・だから、わかって?」
「俺はっ、フランソワーズっ!!俺はそういう意味でフランソワーズとっ」
「1人の女性として、あなたの前にいるわ。私」
「わかってるよっ!!」
「そして、選んだの、女として幸せになる道を、・・・”選んだ”のよ」

ジョー、聞き分けのないフランソワーズを力づくでベッドに押し倒すが、タイミングよくフランソワーズを呼ぶ声に、邪魔された。
それ以来、2人は用事がない限り口をきかないようになった。


45)ボグート
☆なかなか優勝なサイボーグがおらず、人材を求めていたボグートは再度ジョーを狙う。あの男の息子なのに?と疑問を持っていたため。
データを見直し、それに不自然さを見つけ出したボグートは、改竄に気づいた。



46)結婚式1週間前
☆カールもその場を見ているが、彼の目には結婚する姉を引き止めようとするシスコンな弟にしかみえなかった。カールは親切で優しいがどこか冷たく総て”データ”や分析の結果を尊重していたため、2人の間にある”雰囲気”を読み取れていなかった。


春休みに入り、寮から帰って来るはずのジョーが時間になっても帰ってこない。
ジョー、ボグートに誘拐される。夜の時間だと言うのに、イワンが目覚めてジョーの危険を告げる。全員がジョー奪還に向う。


50)父と息子
☆ジョー、改造されなかった。父は妻がデータを改竄したことを知っていながらその最後の妻の望みを叶えるためにジョーを突き放し、切り離した。

人として生きられなかった人生で、人として愛せた妻(ジョーのお母さん)と一緒にいられた時間だけが幸せだったと言う。
ならなぜこんな無意味な戦いを続けるんだ!と訴える。

”サイボーグ”である自分と、”サイボーグ”である人を護るため。

「この世に”サイボーグ”がいなければいけない”価値”を見いださなければ、人を超えた得意な能力を持つサイボーグは、世界中から冷たい眼で、ひっそりと”人間”たちの眼を恐れ隠れ住まなければならない」


開発されている「未来都市」がその証拠。だと言う。



けれど、ジョーはヒルダの言葉と愛し合う2人を思い出す。
そして、自分は人だけれど、愛してるのはサイボーグで!自分は彼女を護って行く、同じように考えている人は世界中にたくさんいる!と訴える。今は少なくても未来にはもっと増える!と。


☆ボグート倒される。奪還しにきたサイボーグ(フランソワーズ込み)に引き渡されるジョー。
ジョーの父、戦いの根源である親玉のこころの底を知ったが、それでも戦いを止めるために立ち向かうと宣言。


ついでに、ジョーはフランソワーズを愛してると、みんなの前で宣言。
フランソワーズもジョーに愛してると言葉を返すけれど、それは、男性としてじゃないと言われる。

「フランソワーズっ母親は卒場したって!」
「・・でも、あなたを育てたのは、私なの」
「好きなんだよっフランソワーズが!!」
「私も好きよ・・大好きよ、ジョー・・・。でも、それは”アガペ”的で、恋人などの異性への愛(エロス)じゃないの」
「じゃあっなんでっ!!」
「・・・私とアナタは、同じ屋根の下に暮らしていた、家族の中の他人。で、母親役を終えた私は”女”として、新しい道を選んだの。サイボーグとしての、幸せもこめて。そう言ったでしょ?」


ジョーを突き放す、フランソワーズ。


「どうして・・・なんで、俺に抱かれたんだよ・・・」と、邸に帰った夜、フランソワーズの部屋前で呟いた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ごめんなさい」









60)ウェディング・ベル
☆結婚式当日、有名ホテル、豪華な結婚式会場。

ジョーは大人しい。フランソワーズは美しい。
カールはいつも通り。
浮かれ喜ぶ、エッカーマン博士。

ギルモア邸のみんなはフランソワーズがジョーを異性として好きになっている事を知り、ジョーもそうであり、2人とも両思いであることもわかった。けれども、フランソワーズはそんなジョーを”よし”としないらしい。育てたと言う”親’の立場を護り通そうとしてか、自分がサイボーグだからか、思い当たる理由は多々あるけれども、どれも本人でなければわからない。
式の一週間前から大人しくなったジョーに、諦めたのかとみんな考えて、余計な事を2人には言わなかった。


「ぼくの・・じゃなかったのかよ?」

ウェディングドレスに身を包んだ、美しいフランソワーズにむかって呟いた。
その声を聞き取り、鏡越しに観るジョーにむかって首を左右に振り、その瞳を伏せた。泣きそうになるのを必死で堪える。
着付け係の1人が、花嫁特有の感情の昂りだと思い、気を使って室内にいたゲストたちを追い出す。

少し暗い崩れても写真を取る前には化粧治しするからと、涙を流す事を勧められて、フランソワーズは鏡の中の自分にむかって呟く。


「・・・あなたは、・・・だれの、フランソワーズ?・・・・・・」


”ぼくのフランソワーズなのよね?”
”ぼくのふあんそあー!な!”




式が始まる。家族の参列する位置に席を取る、ジョー。
ヴァージン・ロードをギルモアと歩くフランソワーズをじっと見ている。

神父の前、近いの言葉が始まる。

カール、にこやかに「yes」。神父がフランソワーズに尋ねたとき、いきなり立ち上がったジョーが「NO!」と叫ぶ。

「フランソワーズは”NO!”だ!!彼女はカールとは結婚しない!誓わない!!」
(ジョー、中学時代のやんちゃブリを発揮する)
「ジョーっ・・・」

びっくりするフランソワーズ、ギルモア住人はにんまり期待する。

「ジョー・・、大人しく座っていてちょうだい、すみません。神父さま」
「大人しくすわってられるかよっ!」
「・・・ジョー、お願い・・」
「フランソワーズっ!きけよっ!」
「ジョー、話しならお式のあとにして、今の状況を考えてちょうだい・・・神父様、つづけてください」
「結婚なんて俺は認めてない!!」
「ジョー、・・・おねがい、・・みなさんにご迷惑が」
「迷惑じゃねーよ!迷惑なのはっこんな意味ねー結婚式でっ、花嫁がぜんっぜんっ好きでもねー男と結婚する方が迷惑だろ!!誓われる神さまだの方がいい迷惑だよ!」
「ジョーっ!いい加減にしてっ勝手な事言わないで!!怒るフランソワーズ。
「勝手じゃない!勝手なのはフランソワーズだ!そんな煮ても焼いても食えないような、男と結婚するなんて、頭がどうかしてしまったんじゃないのか!」
「私が決めたの!こんな男でいいって決めたのは、この私なの!!神父さま、もう一度お願いします!ジョーは放っておいてください」
「え、でも・・」
「すましてんじゃねーよっ!」

ジョー、かけつけた係員に押さえ込まれる。

「ぜんっぜんっ似合ってねードレスなんか着てっ!純白のドレスなんてすまして着てるけどっヴァージン・ロードなんて歩いたけどっフランソワーズ!ヴァージンじゃないくせにっ!」

ジョーの発言に、会場中が水を打ったように静まり返る。ギルモア邸の住人これにはびっくり。
カールもさすがに、それには反応した。なぜなら、デート中はキスどころか手を握らせてももらえなかったのだ。
フランソワーズの性格から、結婚までは・・。と言うタイプの女性だと分析したので、それはそれで良しとしていたカールの分析が狂う。そして、それを言ってのけたのが”弟”として見ていた、ジョーだったことにも。


フランソワーズが真っ赤になって祭壇からジョーへ振り返る。

「そっ!そんなのっ馬鹿っ!!こんなところでっ何を言ってるのっ!!し、神聖なっ」
「神聖なもんかよっ!結婚前に婚約者以外の俺とセックスしたじゃないかっ!!しっかりとっ!フランソワーズの”初めて”はっ、この俺だろっ!!」
「っ!それはっ婚約前の話しでカウントされないわっ!!」

は!と、自分の発言に”認めて”しまった発言に気づくが遅かった。
開き直ったフランソワーズは言う。

「今くらいの世の中っ!結婚前までヴァージンな女と男なんて探す方が大変なんだから!!いないわよっ」
「・・・・・・・・・・・・・・すみません」

思わず謝ってしまったカール。彼にそういう経験がないことが発覚。
ジョーを取り押さえていた係員はどうしたらいいものかとおろおろとして、ジョーの腕を掴んだまま。それを振りほどいてジョーは叫んだ。


「フランソワーズ以外に誰がいるってんだよ!生まれたときから、俺の”初めて”は全部っフランソワーズだったんだよっ!フランソワーズに全部っ俺の人生すべてフランソワーズでできてんのにっ!」
「・・・・」
「だからっ!俺だってフランソワーズが初めての相手だったんだからな!」

ギルモア邸住人はするどく心の中でジョーに突っ込んだ。

<そこは黙っていた方が括格好がついたぞ・・・>

「え・・・、嘘・・だって、ジョー・・すごく慣れてて・・、リードしてくれたのに」

今の状況など忘れて思わず、あの日のことを頭に浮かべてしまい驚くフランソワーズ。

<今そんな感想はいらないと思うぞ・・>と、突っ込むギルモア邸の住人たち。

「そういうのはっ!色々と教えてくれたんだよっまわりがっ!みんながっ!いざって時に恥をかかなくてすむようにって!!」

”みんなが”の部分で家族席のギルモア邸住人たちを指したジョー。
その場にいた客の注目をあびて、小さくなる住人たち。
もう興奮と必死な思いとがぐちゃぐちゃうになって、映画や小説のような格好良さなど微塵もない。

「責任取れよっ!フランソワーズっ、俺のヴァージン奪っといて!」
「なっ!何よ、その言い方っ・・先に手を出して来たのっジョーじゃないっ」

邸でする日常のケンカと変わらない勢いの2人。

「抵抗しなかっただろっ!」
「抵抗したって無駄だって思ったのよっ!」
「じゃあっ無駄なことすんなよっ!!こんな結婚なんて無駄以外のなんでもないだろっ!!俺の人生は全部フランソワーズでなりたってんだよっぜんぶ、フランソワーズのせいだからなっ、これからだってフランソワーズ以外っ考えてないのにっ考えられないのにっそんな俺に育てた責任取れよっ!!誰がっこんな俺にしたんだよ!」
「・・・そんなこと言われたってっ・・・・・」
「結婚なんてすんなよっ!やめろっ!こんな結婚するなよっ、するならっフランソワーズ、結婚するならっしたいならっ俺としろよっ!」
「・・・・!」
「半年後には17歳になるっ!17歳だっ!フランソワーズと同じ歳になるんだっ!1年後には、フランソワーズより年上になルッ18歳だっ!!法律でちゃんと結婚できる歳になるんだっ!わかってんのかよっ、俺はもう”保護者”が必要なちびっこい俺じゃないってっ、ちゃんと成長してセックスだってできる男になったんだよっ!フランソワーズが一番よく知ってるだろっ!」

<自分が成長した男だと言うポイントは底以外にないのか、ジョー?>


小さい頃のジョーの夢は、”フランソワーズのお嫁さん”になることだった。と、ギルモアが思い出す。男の子なのに、なぜか可愛いものが大好きで、フランソワーズとおそろいのカチューシャをつけたがった。

「今すぐこんな事やめないとっ!俺はっ・・・俺はっ!全身改造サイボーグになるからなっ!!」

ジョーの発言に会場中がざわめいた。

「俺を改造する予定だった図案や設計図があるんだっ!それもって行くとこに行ってっ最強の戦闘サイボーグになってやるっ!!いいのかよっ!反対なんだろっ健康体でただ強さだけを求めた”サイボーグ化”なんてっ!フランソワーズが一番嫌がっていたっ一番嫌いな事してやるからっ!!」

ジョーはぼろぼろと泣き始めていた。
ギルモア邸の住人たちは、ジョーが泣き虫だったことを思い出した。十三の死以来、彼が泣いているのを見た記憶がない。

その頭に結婚式ごっこと言って、おもちゃのティアラをかざってやったら、大喜びしたことも。男は可愛いお花(ブーケ)を持てないと言われて大泣きしたことを、ギルモアが思い出す。『おはなはぼくのなのーっふあんそあーのおよめさんになるのー!』



「・・・・・僕は、・・フランソワーズの、・・なんだろ?フランソワーズの、僕なんだろっ!・・・・僕のっフランソワーズなんだよっ!」



フランソワーズのジョーにだけ言っていた口癖。
いつも『ねえ、ジョー”ぼくのフランソワーズなのよね?』と小さなジョーに尋ねていたことをを思い出す、ギルモア邸住人。
そういうと、ジョーは喜んで「ぼくのー。ぼくのふあんそあー!」と言ってカチューシャをはめたがるのだ。

「私のジョー」と言うならイワンと同じで何も思わなかったけれど、ジョーにたいしての”ぼくのフランソワーズなのよね?”はとても印象に残っていた。


「ぼくがフランソアーズと結婚するんだよっ!」


うわああああーん。と、(高校2年性 17歳になったばかり)のジョーがちっちゃい子のように泣いた。
その鳴き声とほぼ同時にフランソワーズは祭壇から駆け下りて、ジョーに抱きついた。

「ぼくのだっフランソワーズは、ぼくのフランソワーズだってっ・・・何度も訊いていたのはどこの誰だよっ!今更・・・・今更、僕を・・・・・」

十三が亡くなって以来の、本気泣き。今までそうやってフランソワーズに甘えたかった、したかったことを、今この場ですべてをいっぺんに出し切る。

「僕のだって訊いてたくさせにっっ他の男のもんになるってどういうコトだよっ」
「・・・・・」
「ぼくのフランソワーズのおよめさんになるってっ・・ちが・・・するって言っただろっ!!」

抱き締められたまま泣き続けるジョー。真っ白なドレスをジョーの涙に染めながら、ジョーを一生懸命にあやす、フランソワーズ。


「ぼくの・・フランソワーズに、なってもいいの?」
「当たり前だろっ・・・自分がそうやって育てたくせにっ!!」





もちろん、結婚式は中止になる。


ひたすらエッカーマン博士に謝るギルモア博士。けれどエッカー・マン博士は息子には良い経験と勉強になったと言う、何事もデータや結果を重んじてばかりで、”人”をみない彼を心配していたエッカーマン博士は結婚させて伴侶を持てば、自分の分析して出したような結果だけがすべてではないことに気づく事を願っていたと告げる。





last)BE FAMILY

結婚式の日以来、もう突っ張っても何しても格好がつかなくなった、ジョー。
高校3年生になり、とうとうフランソワーズより1歳年上になった。


「ジョー!まず荷物を片付けて洗濯ものを出しておいてね!」

ギルモア邸の玄関を帚で掃除しながら、ジョーを出迎えたフランソワーズは、靴を脱いでいるジョーに言う。

「えー・・面倒くさい。かばん、そこにあるからやってよ、”ぼくのフランソワーズ”なら、受験を控えて忙しいぼくのためにしてくれるよね?」
「もーっ、や!自分のことちゃんとしてくれないと、離婚しちゃうわよ!あなたのフランソワーズをやめるんだから!」
「結婚して、まだ1ヶ月経ってないんだけど・・」


俺とは言わず、”ぼく”とまた一人称が変わったジョー。

ジョーは結婚を隠して寮(学校)生活を続けているが、毎週末ギルモア邸に帰っている。
新妻のフランソワーズに初々しさは微塵もない。















lastその2)

俺とは言わず、”ぼく”とまた一人称が変わったジョー。

「なんで、そんなにかりかりしてるわけ?」
「・・・わかんないっ!」
「はー?」
「すっごくむかむかするの!」
「なにそれ・・、気分が悪いとか?」

ジョーは結婚を隠して寮(学校)生活を続けているが、毎週末ギルモア邸に帰っている。
新妻のフランソワーズに初々しさは微塵もない。

「熱っぽいし、白ご飯の匂いとか気持ち悪いし!」
「・・・・風邪?」


まもなく”ぼくのふあんそあー”が再び邸の中に響く日が訪れる。






lastその3)

ジョーは結婚を隠して寮(学校)生活を続けているが、毎週末ギルモア邸に帰っている。
新妻のフランソワーズに初々しさは微塵もない。


「あなたのフランソワーズは、どこへいったのかしらね?今日はお休みみたいです!」




end.





書きたかったシーンはそこなんだね、って、わかるプロットでした。


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